スマートフォンの高性能化に伴い深刻化してきた発熱問題は、TMCの固定長圧縮IPを実装いただくことで、大幅に改善することが期待できます。
スマートフォンの表示画面は高画質・高解像度化しており、液晶やOLED等の表示デバイスへ送るデータ伝送量の増加が消費電力、すなわち発熱量を押し上げています。固定長圧縮IPは、高画質を維持しつつ、データバスの帯域とメモリ使用量を確実に1/3、1/4、1/6などに減らす機能をもっており、消費電力のボトルネックを解消する有効な手段となります。
バスの転送データは情報量が増える一方ですが、簡単に周波数を下げたり、ビット幅を狭くするわけにはいきません。そんな課題を解決するために、TMCのビジュアリロスレス(固定長画像圧縮・伸張)技術(FLC)が役立ちます。
ビジュアリロスレスは画像データの品質を落とすことなく、バスの動作周波数低減やバスラインの本数を削減することができます。しかも固定長圧縮であり、FIFOのように既存回路に組込む事が容易で、設計者の負担をかけずに課題を解決します。プロジェクトのタイム・ツー・マーケットにも貢献致します。
ビジュアリロスレス(固定長画像圧縮・伸張) IPは、更にパーシャルアップデートという機能を備えています。パーシャルアップデートは、下の図のようにメモリ内のデータを部分的に更新する機能で、スマートフォンの画面のようにほとんどが更新されず、一部の画像だけを更新する場合、メモリ内の符号化されたデータを書き換える事で実現できる優れた機能です。
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