新製品情報!!「JPEG画像のクラウド上での安全な保管」を実現する暗号化技術

概要

近年、JPEG画像の保管手段として、クラウドストレージの利用が非常に増えています。個人情報やビジネスで扱う重要な画像データを安全に保管することは、現代のセキュリティ対策に欠かせません。本暗号化技術は、機密性の高いJPEG画像データのJPEGビットストリームレベルの知覚暗号化で、個人、時間や場所の特定等に繋がる視覚情報を保護します。共通鍵暗号方式で、鍵を持ち閲覧権限を有する人だけが元の画像を見ることができます。

特長

  • 暗号化後もJPEGファイルの構造が維持されるため、ダウンロードして復号化することなく、クラウド上で画像として閲覧することができます。
  • 暗号化の領域指定は、全領域指定、ライン指定、矩形指定の3通りがあります。データの概要を部分的に暗号化(半開示)することで、情報の検索性が向上し、効率的なデータ管理が可能になります。
  • 他の暗号化と併用可能なため、セキュリティ強化を実現することができます。

システム要件

プラットフォーム intel 86系プロセッサ、ARM系プロセッサ

提供形態

本暗号化機能を備えたJPEGソフトウェアIPライブラリとして提供(暗号化ON/OFFの選択可能)

使用例

1.クラウドへの画像保管時のプライバシー保護

クラウドにJPEG画像を保管する際、プライバシー保護が重要です。万が一、ハッキングやクラウドサービスプロバイダ―の操作ミスや過失によってJPEG画像が漏洩しても、視覚的に認識困難な画像となりますので、個人情報や機密情報の安全な保管が担保されます。

2.スキャナーで取り込んだPDFやデジタル文書に張り付けたJPEG画像の黒消しの代用として

本暗号化技術は、一般的なPDFやWord編集ソフトによる復元不可能の黒消し機能に代わる手段としても利用可能です。黒消し前の原本を別途保管しておく必要がなく、貼り付けたJPEG画像の一部を簡単かつ安全に秘匿できるため、効率的かつ信頼性の高い情報管理を実現します。

 

☆画像全領域の暗号化事例



     TMC 暗号化JPEGデコーダで再生した画像             一般のJPEGデコーダで再生した画像

 

☆書類の指定ライン領域の暗号化事例(例では、容貌・氏名・住所・連絡先等の情報をライン指定)



     TMC 暗号化JPEGデコーダで再生した書類              一般のJPEGデコーダで再生した書類

 

☆書類の指定矩形領域の暗号化事例(例では、健診結果部分を矩形指定)



     TMC 暗号化JPEGデコーダで再生した書類              一般のJPEGデコーダで再生した書類

 

 

TMCでは、本製品を2025年度上期のリリースに向けて準備を進めております。本技術にご興味をお持ちいただけました方には、評価ツールの貸出しや評価データの作成などをご提供いたします。詳細説明のご希望やご質問がございましたら、ぜひお気軽に下記までお問い合わせください。